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目次
イクボスとは
「イクボス」とは、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指します(対象は男性管理職に限らず、増えるであろう女性管理職も)。
なぜいま、イクボスなのか
NPO法人ファザーリング・ジャパンによる、イクボスプロジェクトの事業趣旨は以下のサイトで発表されています。
https://fathering.jp/magazine/14-2-20特別号イクボスプロジェクト、始動!
この中から、一部を以下に抜粋します。
ーーーここからーーー
「家庭内で活躍するいわゆる「イクメン」は世の中に増えたが、「定時退社」「育休・有休取得」など職場での男性の「やりづらさ」はあまり変わっていない感じがする。そのボトルネックになっているのが40~50代の管理職たちの意識や旧い価値観ではないだろうか。
一方、政府が成長戦略として掲げる「女性活躍」も企業ではなかなか進まない。原因はさまざまだが、多くの企業で相変わらず見られる「男性の長時間労働・休みづらい環境がデフォルト状態」が大きな原因の一つだろう。核家族で子どものいる女性社員(ママ)は過度な残業や休日出勤は無理。でもその配偶者たるパパ(男性社員)が家庭で機能すれば…。
そう「女性活躍」と「男性の育児参画」。この2つはセットなのだ。そのことを企業のボスたち(経営者・管理職層)は理解しているだろうか?そして管理職世代は「育児」は終わっているが、老親の「介護」がやって来る確率が高い。「介護離職」も企業社会の今日的なテーマなのだ。
だから満を持して「イクボス」の育成をFJで始める。
ーーーここまでーーー
育休後コンサルタントとして、育休後のおもに女性社員の活躍推進をおこなってきた結果、最近では育休後の社員の上司への啓蒙、意識改革を意図したセミナーの依頼が急激に増えています。
最近の企業側の問題意識と、イクボスプロジェクトとは見事にシンクロしていると感じます。
そんなわけで、今回はプロジェクトメンバーの一人として活動に加わることになりました。
イクボス10ケ条
1 理解:部下がライフ(子育て等)に時間を割くことに、理解を示していること。
2 ダイバーシティ:ライフに時間を割いている部下を差別(冷遇)せず、両立を応援するダイバーシティ(多様性を重視した)経営をしていること。
3 知識:ライフのための社内制度(育休制度など)や法律(労基法など)を、知っていること。子どもの病気の知識などもあること。
4 組織浸透:管轄している組織(例えば部長なら部)全体に、ライフを軽視せず積極的に時間をさくことを推奨し広めていること。
5 配慮:家族を伴う転勤や単身赴任など、部下のライフに「大きく」影響を及ぼす人事については、最大限の配慮をしていること。
6 業務:育休取得者などが出ても、組織内の業務が滞りなく進むために、組織内の情報共有作り、チームワークの醸成、モバイルやクラウド化など、可能な手段を講じていること。
7 時間捻出:部下がライフの時間を取りやすいよう、会議の削減、書類の削減、意思決定の迅速化、裁量型体制などを進めていること。
8 提言:ボスからみた上司(経営者)や人事部などに対し、部下のライフを重視した経営をするよう、提言していること。
9 有言実行:イクボスのいる組織や企業は、業績も向上するということを実証し、社会に広める努力をしていること。
10 隗より始めよ:ボス自らワークライフバランスを重視し、家庭生活に限らず地域活動や社会貢献等に勤しみ、人生を楽しんでいること。
一つ一つについて、より詳しい説明が下記のサイトに載っています。
この人の元で頑張りたい!と思わせるイクボスとは|DUAL式「イクボス」養成講座|日経DUAL
また、イクボスか、その反対の「ダメボス」かを判定するチェックリストがこちらにあります。
あなたの上司はイクボスか?ダメボスか?|DUAL式「イクボス」養成講座|日経DUAL
イクボスプロジェクトへのかかわり方
育休後コンサルタントとして、このプロジェクトでやりたいことは下記の2点です。
(1)育休後の社員の能力を最大限に生かし、活躍させることができるイクボスを増やすこと。
(2)育休後の社員をイクボスにすること
(1)はすでに企業内セミナーを実施することで推進しています。
(2)は明示的には進めてきませんでしたが、今後広めていきたいと思っています。
今年は、イクボスプロジェクトから目が離せませんよ。
イクボスプロジェクト
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