SEで4児のママだけど質問ある?育休後カフェオンライン開催報告

育休後カフェ@ オンライン 〜SEで4児のママだけど質問ある?〜 を開催しました。
フロントSEとして、4児の親として、ここまでやってこれた理由とは。
ほかでは聞けない、貴重なお話を聞くことができました。

目次

イベント概要

日時:2022年9月11日(日)10:00-12:00
場所:オンライン(Zoom)
内容:小1の壁、小学生の育児と仕事との両立
ゲスト:池田宏美さん
育休後カフェ・ファシリテーター:山口理栄
参加者:27人
プログラム:
 10:00-11:00 インタビューとQ&A
 11:00-12:00 参加者同士の意見交換、情報共有

どんなふうに両立してきたのか

SEの中でも顧客先に常駐する形のフロントSEで20年のキャリアを持つ宏美さん。
小6から5歳まで4人のお子さんを育児中です。

宏美さんもパートナーも実家が遠く、家族によるサポートは受けてこなかった、ということでした。

参加者の興味は、キャリアのこと、育児のこと、会社の対応、仕事を辞めたくなったときのこと、と多岐にわたりました。

Q 最初の職場復帰から10年の両立期間で、気持ちに変化がありましたか。

A 変わったことと、変わらなかったことがあります。
変わったことは、最近になって仕事への意欲が向上してきたこと。
変わらなかったことは、子どもとの時間を優先する、という考え方。
わが家では、子どもを「寝かす、食べさす、遊ばす」ということを夫婦で共通して大切にしてきた。

正直にいうと、子どもが増えて両立が大変になるにしたがって、仕事への意欲を維持するのが難しくなってきた、という答えなのでは?と予想していました。
しかし、むしろ逆だったので、その理由をくわしく聞いてみると。

仕事への意欲が増してきたのは、職場から期待されていることが大きいそうです。
経験年数が上がるにしたがって、任される範囲も広がってきて、期待もされている。
それに答えてみようという気持ちになってきた、ということでした。

Q 仕事をやめようと思ったことは?

A 何度もある。
周囲からの言葉に傷ついたり、自分自身で仕事も育児も満足できていない、と感じたりしたときに。
しかし、子育てには経済的な基盤が必要。そして、会社にも、周囲にも、味方もいる。
そう思って続けてきました。

Q 2人目以降の育児で何が大変ですか?

A ワンオペではどうすることもできないこと。
ワンオペにならないように、夫が時短をしたり、社内で異動したり、転職したりしてくれた。

ほかにも、6人家族ならではの工夫として
・家族旅行はキャンプや貸別荘(スケジュールの変更に柔軟に対応できる、経済的)
・夫婦の予定はGoogle Calendarで共有、子どもたちの予定はトイレの壁にカレンダーを貼り、鉛筆を置いて共有
・一人一人の子どもとの個別の時間は、習い事の送迎時間に
・夫婦の会話はドライブ中に車の中で

などの工夫が満載でした!

私が感じたこと

システムエンジニアという仕事は、場合によっては時間外にトラブル対応が必要になります。
それを、4人の育児をしながら続けてこられたのには、なにか秘訣があるのでは?

注意深く聞きましたが、簡単でわかりやすい「コツ」のようなものはありませんでした。

あえてまとめると、こんな感じでしょうか。

・「子どもとの時間を優先する」というぶれない方針を確立した
・この方針について、パートナーと価値観を合わせることができた
・パートナーが、妻だけに負担をかけないように、働き方をかなり柔軟に変えた

もう一度10年前に戻れるとしたら、両立についてなにか変えることはありますか?という質問には

「10年前から今までやってきたことを、間違っていたとは思っていない」

これには質問した方も「とてもすてきだと思いました」

参加者のみなさんにとって、気持ちを前向きにするヒントがひとつでも得られたとしたら、うれしく思います。

(画像:PIXTA)

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この記事を書いた人

育児をしながら働く人と組織を支援。
育休後アドバイザー養成、育休後カフェ企画、育児中社員 and/or 管理職向けセミナーを実施。
青山学院大学の青山・情報システムアーキテクト育成プログラムADPISA企画運営。
同大学の博士後期課程在籍。

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