国際女性デーによせて(2021)

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国際女性デーによせて

今日、3月8日は国際女性デー(International Women’s Day)です。
4年ぶりに発言せずにはいられない気持ちで、これを書いています。

マミートラックに直面

「育休後コンサルタント」という仕事を始めたきっかけは、会社員時代の経験でした。

1992年にできたばかりの育児休業制度を、1994年に取得して復職したところ、出産前と同じ業務を続けることができなくなったのです。

その当時は、これがマミートラックというものなのか、と認識し、仕方ないと自分に言い聞かせ、あきらめていました。
というのも、その時代は出産で仕事を続けること自体がとても珍しく、それだけでも「環境に恵まれて」いることを知っていたからです。

それでも、自分の育休復帰以降、次々と後輩たちが出産し仕事を続けるようになり、求められるままに相談にのったり体験を話したりするようになりました。

「女性カウンシル」発足

二人目が生まれて10年後、会社で女性活躍推進プロジェクトが発足することになり、リーダーとして白羽の矢が立ちました。
わたしはいつのまにかマミートラックから通常のトラックに戻り、管理職になっていました。

驚いたことに、社内で育休復帰後に働き続けることが、わたしの時に比べて少しも楽になっていませんでした!
当時、娘は10才でした。

これまでの10年間で出産後に働き続ける女性への対応に変化がなかった会社。
これを変えていかなければ、10年後、娘が20才になったときに将来に夢を感じられなくなるのではないか。

そんな危機感から、2010年に育休後コンサルタントとして独立しました。

育休後コンサルタントのミッション

女性も男性も、「女性だから」「男性だから」にとらわれることなく、その人個人として尊重され、好きなことを好きなようにできる社会。
わたしは、会社等の組織、職場においてそれを可能にすることを目的に、今の仕事をしています。

幸いなことに、ここ数年で環境は大きく変わりました。
いまや女性が育休を取ることは当たり前になり、男性の育休取得をいかに推進するかに焦点があたるようになってきました。

微力ではありますが、「仕事と育児の両立は可能でしょうか?」という質問をされなくなる日を夢みて、意識改革を進めていきたいと思います。

画像提供:無料素材

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この記事を書いた人

育児をしながら働く人と組織を支援。
育休後アドバイザー養成、育休後カフェ企画、育児中社員 and/or 管理職向けセミナーを実施。
青山学院大学の青山・情報システムアーキテクト育成プログラムADPISA企画運営。
同大学の博士後期課程在籍。

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