育休復帰後のマネジメントと時短勤務者の評価
育休復帰後のマネジメントと時短勤務者の評価というテーマで、人事・管理職向けのセミナーを実施しました。
日時:2021年2月17日(水)14:30-16:30
場所:オンライン
対象:社内研修を企画する人事・ダイバーシティ推進部門ご担当者、役員・経営者
参加人数:約25名
講師:育休後コンサルタント 山口理栄
主催:株式会社エムズカンパニー
セミナーのプログラムは以下の通りでした。
<講義>
・育児をしながら働く労働者の現状
・両立社員への対応
・短時間勤務者への評価
<ケーススタディ>
・LDノートNo.1298 時短勤務者の評価((株)キャリアクリエイツ作成)
<参加者同士の気付きの共有>
ケーススタディNo.1298 時短勤務者の評価
このケースは、以下のような内容です。
短時間勤務で働く女性社員が評価面談で最低ランクの評価を告げられる。
本人は実績にも問題があるとは思えず、抗議する。
だが、上司からは周囲のフォローを受けているのだから納得してほしいと説得される。
上司の対応の問題点と、今後どのように改善したらよいか、という点をグループで話し合っていただきました。
参加者からの質問・感想
参加者から、次のような質問、コメントをいただきました。
・時短勤務者への仕事のアサインは、実際は難易度が高いように感じました
・時短勤務者から先日通常勤務時間にしたい、と相談されている
・女性社員自身が育児はできるだけ自分でやりたいというスタンスの場合、どのようにマネジメントすべきか
・時短勤務者は育児を優先しがちでモチベーション下がりがちと思っていたが、会社側の対応に問題があることが原因かもしれないと思った
・育児中社員にどこまで寄り添い、どこから頑張ってもらうかの線引きが難しいと感じた
・勤務時間に比例しない業務内容、目標設定を考えることに難しさを感じる
時短勤務者への仕事のアサインについては、このように考えます。
上司は、自分のチームの成果を上げるためにこの部下にはこの役割でここまでやってほしい、というスタンスで、仕事の割り当てをするもの。
育児中の社員にも当然成果を求めるべきで、そのときに、あなたのこの経験を生かしてほしい、とか、この能力を発揮してほしい、という言い方をすると、効果的。
その期待に応えるかどうかは最終的には部下が決めることである。
管理職が時短勤務者の評価に対して考えるべきこと
1 時短勤務者が活躍できる仕事の配分や、周囲の社員も含めた働き方の改善等をおこなう
2 時間の制約を考慮した上で、時短勤務者本人や周囲の納得性が高く、意欲も向上できる公平で客観性の高い評価をおこなう
3 人事評価面談で本人が評価結果に納得できるまで、誠意を持って丁寧な説明をおこなう
こういった考え方をすべての管理職に周知させることが重要です。
そのために、管理職向け研修というのも、ひとつの手段として有効ですので、ご検討ください。
上記以外の内容も含め、法人向けのサービスについては以下のページをご覧ください。
法人の皆さまへ
次回のデモセミナー
エムズカンパニーのデモセミナーは、いくつかのテーマで定期的に開催されていますので、ぜひご参加ください。
3月の予定は下記の通りです。
2021年3月19日開催:仕事と育児の両立支援セミナー★研修担当者向け体験会★
画像提供:PIXTA