PTA活動について思うこと:前向きに取組めば得るものは大きい

育休後コンサル

はてなダイアリーに2008年5月4日に掲載した日記を移行したものです。*

上の子の小学校入学前の説明会で、6年間のうち一度は必ずPTAの役員をお願いします、という説明がありました。

考えた末、小1でやってしまおう、という気になりました。

同じ保育園から上がる子は数人しかいないため、親も子も学校に知り合いが少ない。PTAの役員をやることで、友だちもできるし、学校に行く機会も増えて、事情がよくわかるのではないか、と思ったからです。

最初のクラス懇談会では、立候補者だけですんなりと役員が決まりました。

次は、各クラスから選出された委員が全校で集まり、その中で、委員長、副委員長、書記の、いわゆる三役を決めなければなりません。この会議で、さすがに、フルタイムで三役はきついと思ったため、手を上げて質問してみました。

「フルタイムで仕事をしているのですが、三役の候補からはずしていただけませんか。」

話し合いは、前年度の役員が進行していて、答えは、「働いていることを理由に三役を逃れることはできません。」でした。三役免除を認められるのは、中学校のPTAで役員をやっている人など、全員がOKと認めるケースだけでした。

今どきの小学生の母親は、パート、アルバイト、下の子の幼稚園の送り迎えなど、それぞれかなり忙しく、どの人もスケジュールをやりくりしながらPTA活動をしています。フルタイムの人のほうが、有給休暇や半日単位の休暇があるし下の子は保育園に預けていることが多いため、かえってPTA活動がしやすいのではと思うほどでした。

そういう事情ですから、全部の会合に出席できる人はほとんどいません。お互い、欠席に対して意外に寛容です。私の場合、欠席が多くなりそうだったので、議事録などの資料を作成したり、保護者の集まりの司会を引き受けたりすることで、貢献することにしました。

上の子が6年のとき、2度目の役員を受けることになりました。夏休みに、ほかの役員さんと地域の見回りをしていたとき、同じ学年の隣のクラスが学級崩壊を起こしかけていることを、初めて聞きました。わが子は話してくれなかったので、まさに役員をしていなければ知ることができなかったことです。

昨今、子どもを取り巻く環境が悪化している中、親は学校や地域の状況を常に把握しておく必要があります。そういう意味で、井戸端会議に参加するチャンスの少ないワーキングマザーにとって、PTAの役員になることで得られる人間関係が、よい情報入手チャネルとなることがわかりました。

活動をしていて問題だと思うのは、任期が1年であるため、長期的な問題が発生しても、自分の任期中に解決しなくてもよければ先送りしてしまう傾向があることです。

たとえば、携帯電話のメールによる連絡手段を導入したらどうか、という提案について、保護者から強い要望があったものの、学校側が難色を示していており、説得する手間を避けた形で、2年連続先送りになっていました。

また、お互い忙しいので、できる範囲で活動しましょう、という合意事項が、効率向上のために生かされるのはよいのですが、一歩間違えると、過度な活動縮退の方向へ走ってしまうことがあります。本来の各委員会の存在意義を毎年確認しながら、年度計画を立てるようにすると、そういった弊害を防げるのかな、と思います。

とりとめもなく書きましたが、自分にとってPTA活動は学校の様子を知るためにとても役立ち、先生や保護者の知り合いを増やすきっかけにもなりました。参観日や懇談会にも堂々と参加できますし、ぜひ小1から積極的に役員になることをお勧めします。

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