なぜ、育休後職場復帰セミナーの中に社員によるパネルディスカッションを組み込むのか?

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育休後職場復帰セミナーの中にパネルディスカッションを組み込みたい

社員研修としての育休後職場復帰セミナーの講師を依頼されたとき、こだわっているポイントがあります。

それは、社員によるパネルディスカッションを組み込むことです。

育休後職場復帰セミナーは通常、講義+グループディスカッションという形で行われることが多く、企画も立てやすいです。

しかし、そこにあえてパネルディスカッションを入れる。
これは正直、かなり面倒です。
わたしが、ではなく、研修の企画担当者の負担が大きいのです。

パネリストを誰にする?問題

パネリストの選定、これが担当者の方を多いに悩ませてしまいます。

・子どもが何才ぐらいまでだったら大丈夫なのか
・ほぼ両親が子どもをみてくれている人は、ふさわしくないのでは
・あの人は産休しかとってないが、大丈夫か
・ダイバーシティ推進部門だから両立しやすい、とか言われそう
・シングルの人でもいいのか
・パートナーが専業主婦/主夫でもいいのか

こういったご相談を受けながら、最終的に2人または3人を選んでいただくことになります。

こちらから出す条件は、以下の3点です。

・会社として、この人を見習ってもらってもかまわない、というレベルの人(模範的である必要はない)
・1人は男性にする(育休を取得していれば理想だが、取得していなくても育児を主体的にしていればよい)
・なるべくタイプが異なる社員を組み合わせる、例えば、
ー 親を頼っている人と、頼っていない人
ー 子どもが保育園の人と、小学生以上の人
ー 所属部門が異なる人(参加者の所属部署・職種の広がりに合わせる)
ー 子どもが1人の人と、2人以上の人

社員によるパネルディスカッションのメリット

参加者と同じ会社の中で、同じ制度を使って、仕事と育児の両立をしている人の話を直接聞くことには、計り知れない効果があります。

有無を言わせない説得力、といってもいいかもしれません。

講師の話を聞いただけでは、

「それはわかるけど、うちの会社ではそんな人いないし。。。」
「うちの上司は話が通じないから無理」
「男性の育休は、取りたいけど、身近で見たことがない」
「うちの会社は育児をしながらキャリアアップできる雰囲気じゃない」

というような言い訳が無数に浮かんでしまい、やっぱり無理だよなー、で終わってしまうかもしれません。

しかし、同じ会社の社員が自身のことばで経験を語ってくれるのを聞けば、自分にもできそうな気がしてくるものです。

そして、疑問に思ったことがあれば、その場で質問して回答してもらえます。

主催者は、パネリストがうまくしゃべれなかったら、ネガティブなことを言ったらどうしよう、と心配するかもしれませんが、そこはわたしにお任せください。

ことばで細かなニュアンスを表現するのが苦手なパネリストであっても、背景を想像して
「パートナーは、すぐ賛成してくれたんですか?」
「でもそのときは正直、ジレンマを感じていたのでは?」
「上司はそのとき、なんといいましたか?」
などと繰り出したり、ネガティブな表現を言い換えたりして、前向きな雰囲気に持っていくことができます。

社員向けに、自社の育休後職場復帰セミナーの開催を考えている組織の方は、ぜひ、パネルディスカッションの導入をご検討ください。

会社で育休後職場復帰セミナーが予定されていない方へ

そうはいっても、対象者の人数が少なかったり、研修予算が限られていたり、コロナ禍で研修が止まっていたりする会社が多いのも現状です。

そんな方のために、育休後職場復帰オンラインセミナーを企画しています。

金曜の夜10時、または土曜の午前10時から、いずれも1時間のコンパクトなセミナーを計8回、同じ内容で実施していますので、ぜひご参加ください。
個人向けですが、法人負担扱いにも対応しています。

4月、5月育休復帰の方向けに、育休後職場復帰オンラインセミナー実施!|育休後コンサルタント.com

画像提供:PIXTA

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この記事を書いた人

育児をしながら働く人と組織を支援。
育休後アドバイザー養成、育休後カフェ企画、育児中社員 and/or 管理職向けセミナーを実施。
青山学院大学の青山・情報システムアーキテクト育成プログラムADPISA企画運営。
同大学の博士後期課程在籍。

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