なぜ女性はいつまでも、もやもやしているのか

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10年間、仕事と育児の両立を応援してきました

育児をしながら仕事でキャリアを積んでいく女性、男性を応援する活動を10年間続けてきました。
この10年で社会状況は大きく変わり、出産で仕事を辞めず、育休をとって続ける人が辞める人を上回るようになっています。

しかし、育児をしながら働く女性に対しては、仕事よりも育児を優先すべきという世間の見方が依然としてたちはだかっています。
そして、なにより母親自身が、その考え方に縛られて身動きが取れなくなっており、しかもそれを自覚していない人もかなりいることに気づきました。

ここで、約4ヶ月前から始めたYouTube再生数の一番多い動画をご紹介します。

「育休明けですが両立がつらいので仕事をやめたい【育休後Q&A】」

この動画が再生数トップになることからも、女性たちが日々悩みながら仕事に子育てに取り組んでいることがわかります。

また、そういう状態にある女性が「管理職になりたくない」という発言をすると、それを文字通りに受け止めて、その背景にある男女差別の問題に気づかない上司が多いのです。

なぜ、ここまで女性たちは理解されず、おいつめられてしまうのでしょう。

女性、男性、それぞれに対する根拠のない思い込みに気づいてほしい

人は、無意識のうちにさまざまな思い込みにしばられており、それが意思決定に影響しています。
このことを皆さんに知ってほしいと思っていました。

そこで出会ったのが、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)という言葉であり、クロード・スティール著「ステレオタイプの科学」という本でした。

クロード・スティール氏はアメリカの社会心理学者です。
ステレオタイプ、と言われるもっともらしい定義づけが与えられたかどうかによって、人々のパフォーマンス(試験の成績や、運動の成など)が実際に異なってくる。
そんな衝撃的な研究結果が、この本の中で明らかになっています。

わたしはこれを読み、まさにこれが職場でも起きていることだ、
働く人やマネージャー、そして経営者にも知ってもらいたい、と強く思いました。

そして今回、「ステレオタイプの科学」の日本語版序文をお書きになった、東洋大学社会学部教授の北村先生のお話しを聞く育休後カフェが、エンパブリックさんのご尽力で、開催できることになりました!

11/1 育休後カフェ「ダイバーシティ実践のための社会心理学~無意識の思い込みを超えるには?」

このイベントのプログラムは以下の通りです。

1)イントロダクション「育休後の現場でぶつかる”意識”の壁」
2)解決 「職場を変えるための社会心理学入門」
3)パネルトーク「育休後の課題克服に活かすには?」
4)グループトーク「無意識の思い込みを超えるには?」

社会的に刷り込まれた思い込みにしばられない方法について、みなさんと一緒に考えることができれば、うれしく思います。

★★★
育休後カフェは全国で随時イベントを開催しています。
開催情報を週1回ペースで配信している、
育休後カフェ公式LINEはこちらですので、ご利用ください。

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この記事を書いた人

育児をしながら働く人と組織を支援。
育休後アドバイザー養成、育休後カフェ企画、育児中社員 and/or 管理職向けセミナーを実施。
青山学院大学の青山・情報システムアーキテクト育成プログラムADPISA企画運営。
同大学の博士後期課程在籍。

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