開催報告:育休復帰後の人事評価について考えよう!育休後カフェ®オンライン

開催報告

育休復帰後の人事評価について考えよう!育休後カフェRオンラインを開催しましたので、報告します。

イベント概要

日時:2020年8月30日(日)13:30-15:30?
場所:オンライン(Zoom)
内容:育休復帰後の人事評価についての問題を理解し、情報共有する
参加費:1,000円(税込)/1家族(2名まで)(ただし、育休後カフェR・ファシリテーターは無料)
話題提供:甲南大学経営学部教授 奥野明子先生
育休後カフェ・ファシリテーター:山口理栄
参加者:25名

プログラム

13:35 自己紹介(名前、参加動機)
13:45 奥野先生からのレクチャー「産休・育休からの復職者のための人事評価」
Ⅰ 日本企業の人事評価制度の特徴
Ⅱ 復職者の仕事の配分と評価
Ⅲ 復職者の仕事能力を伸ばすために
14:40 質疑応答
15:05 対話(参加動機に関して、レクチャーを聞いてどんな気づきがあったか)
15:15 全体共有
15:25 まとめ
ーーーー
15:30 質疑応答(オプション)
16:00

質疑応答

奥野先生は、産休・育休からの復職者のための人事評価の分野を研究している数少ないお一人です。
レクチャーの内容は、まさに私たちが日々悩んでいることについて、ヒントになることばかりでしたv。

これに関して、質疑応答や、その延長で、次のような議論が行われました。
・年功序列の会社で、時短を取っていて、このままでは昇格できない状況
・3回育休を取得してフルタイムで働いているが、8年間もの間、納得のいくように評価してもらえず、若手が先に昇格していく
・復職のタイミングで1年のうち1日でも欠けると評価に影響が出る
・育休から復帰してから、成長しにくい部署に異動させられ、そこから抜け出すために相当苦労した
・ノーワーク・ノーペイという考え自体、正しいのか?ー>時短勤務者の給与控除撤廃をした会社がある(桃谷順天館)
・MBO目標管理制度には限界があるのでは。OKR(Objectives and Key Results)、ノーレイティングという考え方がある
・裁量労働制を使えるだけの裁量をもち、仕事の能力が高いにもかかわらず、短時間勤務のままで働こうとうする人が少なからずいる
・育児休業中のスキルアップについてどう考えるか

人事評価のルールが比較的うまく機能している会社と、そうでない会社との間の差が大きく、その間のバリエーションも大きいと感じました。

結論:人事評価の受け方

人事評価をされる側として、納得がいかない場合は、次のようなことが大事なのではないか、というヒントがまとまりました。
・勤め先の人事評価の基準(制度、ルール)を知る
・納得がいかない場合は、上司に質問する
・どういう仕事が自分の成長につながるのかを知る

そして、人事評価制度を作る側や、評価をする側の人にも、今日の内容を理解してほしいです。

奥野先生からは、「みなさんからフィードバックをもらってうれしかったです。自分の研究が大事なことなんだ、ということが改めて認識できました」
というごあいさつをいただきました。

また研究が進んだら、教えていただくことを約束し、30分間のオプション交流会を経て無事閉会となりました。

今日の育休後カフェを終えて

企業などでの研修で、今日の内容を大幅に盛り込む必要があると感じました。

女性管理職比率をあげる、という政府の目標を達成するためには、産休・育休取得者への評価が不当に低い状況は、大きなマイナス要因になるからです。
管理職研修にも、本人向け研修にも、「評価」を意識せよ!というメッセージを必ず入れたいと思います。

今後の育休後カフェの予定

20120年9月26日(土)育休後カフェR️いわきオンライン

2020年10月24日(土)育休後カフェ・ファシリテーター講座開催予定

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この記事を書いた人

育児をしながら働く人と組織を支援。
育休後アドバイザー養成、育休後カフェ企画、育児中社員 and/or 管理職向けセミナーを実施。
青山学院大学の青山・情報システムアーキテクト育成プログラムADPISA企画運営。
同大学の博士後期課程在籍。

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