短時間勤務をやめて通常勤務に戻そうかどうしようか迷っている人からの相談を受けることがあります。
迷うということは、通常勤務が可能な状態にある、ということです。
なぜ迷うのか理由を聞くと、下記のような内容です。
(1)ほとんどの人が残業する職場なので、通常勤務にして残業しない、というのは肩身がせまく感じる。
(2)短時間勤務でも1日の生活がいっぱいいっぱいである。通常勤務に戻すと子どもにしわ寄せがいくのでは。
(1)のケースは、気持ちはわかりますが、残業しない働き方を、勇気をもって自分のスタイルとして確立していきましょう。何か居心地の悪さ、難しさを感じるなら、その原因を追求して一つ一つつぶしていくしかありません。
残業が当たり前になっている職場はたくさんありますが、そっちのほうがおかしいと思いませんか。残業代を払っている会社は、ほんとうにその残業が必要かどうか吟味しているのでしょうか。無駄な出費を野放しにしているように感じます。(万が一残業代が払われていない、サービス残業が常態化しているのなら、それはそれで大問題です。)
(2)は、ほんとうに子どもに影響がある場合は慎重にする必要がありますが、何となくそんな気がするだけの場合は、自分の気持ちの問題かもしれません。短縮している時間を段階的に少なくして0に近づけてみるというのも手です(今2時間短縮しているのなら、まず1時間にしてみて、次に0時間に挑戦するなど。)家族の協力や家事の省力化によって負担を少なくする余地があるなら、積極的にすべきでしょう。(1)と同じで、不安をつきつめていくと何か根本的な原因が見つかるのではないでしょうか。例えば、自分の親に何か言われたことがある、などです。そういった原因と折り合いをつけながら、迷いを払拭していけたらいいですね。
ちょっと乱暴かもしれませんが、誤解をおそれずに言わせていただけば、短時間勤務制度は、それを使わないと仕事が続けられない人のための制度であって、せっかくあるから積極的に使ってみよう、という種類のものではないと思います。
いずれにしても子どもが一定の年令(会社によっていろいろ)に達したら使えなくなる制度ですので、使っている人はその時点で何らかの対策をとらなければならなくなります。悩んだり、迷ったりする余地はありません。
今すぐにでも通常勤務に戻せる環境にある人は、タイムリミットのギリギリまで使おうと思わず、なるべく早く戻すことを検討してみてはいかがでしょうか。
また、これから復職するという方は、通常勤務で戻れないか検討してみましょう。(0才で復職する人は哺育時間1時間が1才になるまで取れますのでそれは使います。)やっぱり短時間勤務をしたい、という人は、いつまでにするか、あるいはどんな条件が成立したら通常勤務に戻すか、迷う余地のない基準を自分で決めておきましょう。そうでなくても迷ったり悩んだりすることがいくらでもある育休後です。ひとつでも迷いの元を断っておくことをおすすめします。
目次
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 短時間勤務をいつやめるか 42 回の閲覧 […]