保育園に子どもを迎えに行くママ(パパ)が、常々何とかならないかなーと思っている悩みを3つあげてみました。(もっとあるでしょうがここでは3つにしぼりました)。
1.退勤すべき時刻になっても仕事が終わらない
これは、そもそも仕事が多すぎる場合と、自分のマネジメントがうまくない場合とがありますね。
仕事が多すぎる場合は、上司に相談して分担を調整してもらうか、裁量労働や管理職の方ならば(あまりお薦めではないものの)、情報漏えいやセキュリティの条件を整えた上で、自宅に仕事を持ち帰るという解決方法があります。
自分のマネジメントの問題だと思う方は、タイムマネジメントの本を読むなどして工夫するのがよいでしょう。
いろいろな本が出ていますが、例えば、吉越浩一郎さんの「デッドライン仕事術」などがお薦めです。
2.会議や研修が定時後に開催されるので出られない
これは、どうしても自分が出なければならない会議なのでしたら、主催者にお願いして時間帯を変えてもらうしかありません。他部署の主催のような場合は、上司に依頼してもよいでしょう。それでも変えてもらえないような場合は、仕方がないので出席者にあとで必ず報告をもらうようにするしかありません。議事録を送ってもらって不明な点は質問する事も大事です。
全社員が対象の集まりの場合はどうでしょうか。例えば、「確定拠出年金の運用についての説明会」とか、「早期退職制度についての説明会」などがそれに当たります。こういう会合の場合は、主催者に依頼して、定時内に追加開催してもらいましょう。ほかにもその時間帯に出られない人はいるはずなので、ニーズはあるはずです。声を上げづらいかもしれないし、別開催は断られるかもしれませんが、毎回依頼することで会社側のダイバーシティ対応力を上げてやる必要があるのです。そしてそれはあなたにしかできません。
研修の場合もありますね。泊りがけの研修や、職場で定時後にTOEICを集団受験するときなど。できればお迎えを代わってもらってその日は受けられるようにしたいところですが、無理なこともあるでしょう。研修や試験の機会を逸することは、キャリアアップの機会を逃すことになり、非常にもったいないことです。
人事の方にお願いしたいのは、子育て中の社員の研修や受験は極力定時間内に設定してほしい、ということです。泊りがけの研修は、必ず泊りがけでなければならないのでしょうか。泊まりで1泊2日の研修を通いで2日半にするとか、できる限りの対応をすべきです。本当に泊まりが必要な研修以外はすべて日帰りにするなど、一律で見直してもよいのではないかと思います。また、対象の社員が出席できなかった場合、次回も必ず声をかけることです。子育ては年々状況が変わるため、去年出られなくても今年は出られるかもしれません。必要な研修を受けるチャンスを与え続けることは、社員のモチベーション維持に大きく役立つことと思います。
もちろん、お迎えママ(パパ)自身も、引け目を感じることなく、研修や受験の日程変更を打診し続けなければなりません。面倒かもしれないけれど、あきらめてしまっては何もいいことはありません。粘り強く、環境を変えていきましょう。
3.飲み会(忘年会、打ち上げ、歓送迎会など)に出られない
職場の飲み会への出席は、貴重なコミュニケーションの機会なので、時々は出席したいものです。中には、毎回断るのが面倒なので誘われない状態になっている方もいるかもしれません。考え方なので一概にはいえませんが、必ず誘うだけは誘ってもらえるようにしておくのもいいと思います。
子どもが小さい場合、どっちにしてもドタキャンがめずらしくないので、開催日を決める段階では、「どの日でもいいです」と言っておきます。そして、開催日が決まったら、その時点で出席するかしないかを決めて返事をします。急に行けなくなった時はお詫びしてキャンセルすればよいですし、逆に急に行けることになった場合は、貴重なチャンスなので幹事に頼んで飛び入り参加してもよいのではないでしょうか。
職住接近でかつ子どもがまだ小さい場合は、子連れでいくのもありです。子どもを保育園に迎えに行き、そのまま飲み会に連れて行くのです。子供の飲み物、食べ物は持参し、自分はアルコールをがまんして1時間ほどでおいとまするのがいいと思います。同僚や上司が子どもと接する時には、普段は絶対に見られない表情を見せてくれるので、きっとびっくりしますよ。職場の人たちに子どもを会わせることで、彼らはその子の知り合いになるわけですから、あなたが子育てしながら働いていることに対してそれまでより以上に理解を示してくれるようになるでしょう。私自身、この手は何度も使いました。ただし、子どもがある程度大きくなると嫌がりますからあきらめてください(笑)。
この悩みは子どもが学童保育へ通うようになってもお迎えがあるかぎり続きます。少しずつでも周りの理解を得ながら働きやすい環境を整えていけるといいですね。それはほかの誰でもなく本人が主体的に行うことです。もし、人事系の方、管理職の方がこれを読んでいたら、職場でこのような悩みで声をあげたくても上げられない人がいないかどうか、気をつけて見て下さるようお願いします。
目次