ワーキングママ・フォーラム2013に参加してきました。
日時:2013年10月12日(土)13:30~17:00
場所:ヤフー株式会社(東京ミッドタウン)
主催:日本ワーキングママ協会(東京ワーキングママ大学の母体団体)
働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」
テーマ「産み、育て、幸せに働ける社会とは」
プログラム:
第一部
・キーノート:白河 桃子氏
テーマ「産み、育て、幸せに働ける社会とは」
・パネルディスカッション
テーマ「ママの働き方~未来予想図~」
ー ヤフー株式会社 斎藤 由希子氏
ー 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 矢島 洋子氏
ー NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事 吉田 大樹氏
ー 国立保健医療科学院 生涯健康研究部 母子保健担当 主任研究官 吉田 穂波氏
第二部
東京ワーキングママ大学 体験授業
「Who am I?」~ 自分を知り、認め、幸せになる考え方とは~
ゲスト講師: 狩野 みき氏
キーノート:産み、育て、幸せに働ける社会とは
白河桃子さんのお話は、とてもわかりやすく、勇気をいただけるものでした。
お伝えしたいこと
普通に働く女性の文化が
今、創られようとしています。
創るのはみなさんです。働くことが当たり前
そんな女子を育てるのはみなさんです。働く女性を育てるのは、働く女性。
日本の社会では、なぜ少子化が進んだのか?
その理由として、こんなハードルがある、ということでした。
1産める体のメンテナンス
2結婚しないと産めない
3両立ができにくい
4晩婚、晩産
この中でも、第3のハードルについては、
辞める理由:雰囲気がない、時間が合わない
例えばマタハラ ー 制度はどんなに整っていても、雰囲気がないと続けづらい
ー> これから、私たちが、女性が働く文化を作っていくことが必要です!
出産後も仕事を辞めない女性の条件として、次のような項目があります。
・覚悟を持っている
・仕事の喜びを知り、成功体験がある
・夫が協力的
・職場も協力的
・両立できる環境を作る
・好きなことx稼げることxできること=仕事
また、一度退職して、また復帰できる女性の条件とは
・ブランクを短く
・まず働き始める
・3ー4年後正社員をめざす
・働いていた間の人脈を切らさない
・常に働くことに前のめり/「いつか働くよ」と周囲に宣言
・専門性をもつ
ここで大切なのは、専門性は資格だけではない、ということです。
さらに、先輩ママに学ぶ両立のコツはこんなところ。
・細く長く
・専門性
・ペースダウンはいつでもできる
・男性の働きかたにまきこまれない
・夫をイクメンに育てる
・できちゃったら案ずるより産むがやすし → 早いキャリア形成だけでなく、遅いキャリア形成もあり
・今だけでなく長い目で考える
子育ても仕事も当たり前の社会に!
未来を創るのはワーキングママです。
今日いらした皆さんと少々の違いを超えてつながっていきましょう。
未来に向かって!
パネルディスカッション ママの働き方~未来予想図~
パネリストの4人が、それぞれ珠玉の言葉をきかせてくださいました。
特に印象に残っているものを、記しておきます。
吉田大樹さん
ママが仕事にー>パパが家庭に
家庭の中から男性が排除されている
パパとしっかり話し合って行くことが大事。
吉田穂波さん
・かならずどこかで誰かが助けてくれる。性善説。
・4つのCが必要。
コミュニケーション
コラボレーション
クリエイティビティ
クリティカルシンキング
・マジカルマザーフッド:母親であることによるマジック
・人間関係資本 ー 人間関係こそが自分の財産である
矢島洋子さん
自分が長い時間かけていることで認められたい、というのは自然なこと。
お客さんから主任研究員になったほうがいいよ、と言われた矢島さん。
矢島さんは上司に「私は主任研究員になる意思があります」と言いました。
すると上司は、矢島さんがそういう希望を持っていることを全く知りませんでしたが、主任研究員にしてくれたそうです。
吉田穂波さん
制度ではなく、運用面=ソフト面で工夫をしていくこと
後進を引き上げようとすること
ママ同士のネットワークを広げる
さらに、子どものいるいない、と関係なく、ネットワークを広げる。
女性同士の引き立て合いが大事。
吉田大樹さん
パパが主体的に家事に。
パパが育休をとることがとても大切。
ママが、パパを辛抱強く育てていくこと。
齋藤由希子さん
バリバリよりワクワク。変化を楽しみながら。仕事って楽しいな。
矢島洋子さん
ロールモデルがいない、という悩みを聞く。
しかしむしろ、皆さんがラッキーな世代。上の世代は短時間勤務はできなかった。
初めてそういうことができる、ラッキーな世代なんだ!と思ってほしい。
上司に、仕事と子育てをこうしたいという意思を示してほしい。
すいません、と帰って、家でもごめんね、と頭を下げる。
謝ったり、感謝したり、は大盤振る舞いしてほしい。
情けないと思わないこと。
今では、女性の後輩が、私といっしょに仕事をしたいと言ってくれる。それがとても幸せ。
ありがとう、ごめんなさい、とたくさんいいながら、そういう関係をたくさん作っていってほしい。
「Who am I?」~ 自分を知り、認め、幸せになる考え方とは~
狩野みきさんの、自分で考える力が大切、という授業。
あまりにお話がおもしろすぎて、しかもそれは、狩野さんの巧みな話術によるところが大きく。。。
報告は断片的にメモを記すだけにします。
・自分で考える力が大切。
・いつやめたっていいのに、なぜ私は保育園に預けているんだ?という思いがぬぐいされない、という体験談。
・仕事が死ぬほど好き。
・仕事が死ぬほど好きな私は、狩野みきという一人の人間だから、子どもには「みき」と名前で呼ばせている。
・子どもが熱を出した。
早く向かえに行ったら熱は下がるのでしょうか?
急に熱が出ることは、仕事をしていなかったらあり得ないのか。
・1万円のハンバーガーを、お金を貯めて食べにいったが、予想に反しておいしくなかった。この体験から得るところは?
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
お隣の方との情報交換もでき、楽しい時間でした。
東京ワーキングママ大学について
東京ワーキングママ大学は、このフォーラムを企画した日本ワーキングママ協会が設立した大学です。
2014年5月にプレオープン、ママのセカンドキャリアを応援するビジネススクールを目指しています。
いわば、今回のフォーラムは、東京ワーキングママ大学の開校を祝うキックオフパーティーのようなもの、ですね。
プレオープンに先立ち、来月からオープンカレッジが開講。
トップバッターは、なんと私、育休後コンサルタントが務めます。
ママになってからのキャリア論 ~育休後のキャリア構築のポイントとは?~
と題して、11月23日(土・祝日)に講義を行います。
ご都合の着く方は、ぜひご参加ください。
日本ワーキングママ協会の代表、大洲さんとは、昨年知り合ったばかりですが、
就職した会社が同じだったということで、意気投合して仲良くさせていただいています。
今月20日に名古屋で開催する
小1の壁に備える!育児休暇後の働き方を対話する『育休後カフェ』
も、そのつながりで開催が決まりました。
こちらでも、元気なママたちとの出会いを楽しみにしています。