人材コンサルティングのレジェンダ・コーポレーションは18日、2010年4月入社予定の学生を対象とする意識調査の結果を発表しました。
https://www.leggenda.co.jp/news/20100218_01.html
その中で、「将来、仕事での役職について希望するものを1つ選んでください。(択一回答)」という問いに対する答えはこんなふうでした。
全体 男性 女性
社長・取締役になりたい 27.8% 44.2% 7.6%
部長になりたい 36.6% 43.0% 28.6%
課長になりたい 16.1% 7.2% 27.0%
部長・課長などへ出世したくない 13.4% 4.0% 24.9%
アシスタントでよい 6.2% 1.5% 11.9%
課長以上になりたい人は、男性が93.4%なのに対して、女性は63.2%です。感覚的には、女性も意外と多いなと思いました。管理職になりたい、という希望を持って入社することは、本人にとっても会社にとっても非常によいことです。
一方、部長・課長などへ出世したくない という回答が24.9%でした。
この回答を選んだ人はどんなことを考えたのでしょうか。
・部長、課長に出世する年令までこの会社で仕事をしているかどうかわからない
・部下の面倒を見たり責任を問われたりして大変そう、自分につとまる気がしない
・自分の専門で力を発揮したいが、出世を目標にしたくない
まだ入社前ですから女性の管理職というと限られたイメージしか浮かばないのかもしれません。ぜひ先入観を持たず、自分の可能性を限定せずに仕事を始めてほしいものです。
この調査結果とは別に、非常に気になる数字があります。
第一子出産前後の女性の継続就業率 38%
(出展:子ども・子育てビジョン(平成22年1月29日閣議決定))
女性の育児休業率が9割を超えた、などと報道されていますが、依然として6割以上の女性が出産後就業を継続していないということです。
出産前後に仕事を継続しないことが本人の意思によるものならかまわないのですが、自分の意思とは関係なく周囲の状況により仕事を辞めざるケースがまだまだ多いと聞きます。
今年の春の新入社員の多くが出産する5~10年後には、希望者は誰でも継続して就業できるような社会が実現していることを、また女性たちが出産後も仕事を続けることは特別ではないという意識でいてくれることを強く願っています。
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