育休後相談:育児休業中ですが一度も職場とコンタクトしていません

育休後コンサル

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目次

(Q)

育児休業中ですが、出産の連絡をした後一度も職場とコンタクトしていません。復職してよいのかだんだん不安になってきました。
どうすればよいでしょうか。

(A)

育休から復職した人がいない、またはごく少ない職場では、職場側が慣れておらず、育休者に連絡をとることをためらっている可能性があります。
勇気を出して自分からコンタクトしてみましょう。

職場に連絡してみましょう

育休中、職場には月に1回ぐらいのペースで連絡を取っておきましょう。
電話でもメールでも、手段は問いません。

職場の上司宛てが望ましいですが、難しい場合は仲のよい同僚や先輩、後輩とのコンタクトでも構いません。
所属が人事預かりの場合は人事担当者と連絡を取ります。

内容はごく簡単な近況報告と、復職予定に変わりがないこと(変更がある場合はその旨)程度でいいですよ。
もちろん、会社に伝えたいことや、問い合わせたいことがある場合はそれらも含めましょう。
 

職場復帰面談をしてもらいましょう

復職が近づいてきたら、上司に職場復帰面談を申し入れましょう。

復職1ヶ月前までに面談を行うケースが多いようですので、復職2ヶ月前から面談日の調整を始めるとよいでしょう。
職場で職場復帰面談の運用方法が決まっていて、連絡を待てばよい場合は、それに従います。
人事や上司から通知が来るかどうかよくわからないときは、自分から連絡して確認するようにします。

面談はこんな感じを想像していますか?

あなた:「何月何日に復職します」
上司:「そうですか、またよろしくね」

残念ながら、これでは復職してからいろいろと苦労することになります。
職場復帰面談は、仕事と育児の両立環境を会社に伝えるとても大事な機会なのです。

・保育環境(保育園の場所、保育時間など)
・家族などによるサポート体制
・仕事に対する意気込み

これらによって両立支援制度(短時間勤務など)の利用の有無や、利用時間、利用期間が決まってくるはずです。

出産前と異なり、制約条件があるが、その中でこれまで以上に生産性を意識し、職場に貢献したい。

このことを面談で相手に理解してもらえるように伝えることがとても大切です。
育休からの復職者に慣れていない上司や職場にとって、復職者の状況や仕事への意欲については皆目見当がつきません。
1時間ぐらい時間をもらって、相手が納得してくれるまで十分に話をしましょう。

職場復帰面談シートを活用しましょう

面談で伝えるべき情報が書き込めるようになっている、「職場復帰面談シート」などが職場で用意されている場合はそれに記入し、面談に持っていきます。

特に決まったシートがない場合は、自分で用意していきます。
以下の2つが参考になります。

(1)厚生労働省の「産休・育休復帰支援面談シート」

育休復帰支援プラン策定のご案内|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000067027.html

このページから「育休復帰支援プラン」策定マニュアルが
ダウンロードできるようになっていて、その中の

10-1 管理職と産休・育休取得者のコミュニケーション・ツール「産休・育休復帰支援面談シート」[88KB]

が相当します。

(2)育休後コンサルタントの「職場復帰面談シート」

次のページに掲載されている項目を参考にしてください。
http:// 1995consultant.com/weblog/20130331/

また、同じ情報が「改訂版 さあ、育休後からはじめよう 〜働くママへの応援歌〜」114ページにも掲載されています。
合わせてご利用ください。

復職時の配属先が確定していないときは

復職後の職場が復職直前にしかわからない場合は、必要に応じて人事に面談を申し込みましょう。
小売業や金融機関などで、どの店舗に配属になるか分からない場合、場所の希望を伝えておくことが重要です。

実家の近くに住む、または同居することになった場合は、出産前と条件が異なってきますね。
そのあたりも含めて、希望を整理します。

通勤時間によって働ける時間の長さが変わってくるわけですから、その情報は会社にとっても重要な検討材料になるはずです。
まだ伝えていなかった場合は、あきらめずに相談してみてください。 

笑顔で元気よく復職しましょう

妊娠時に就業していた人の「就業継続率」は53%、正規雇用の人に限れば70%と、育休後に復職する人は急増しています。
それはつまり、これまでは出産退職が多かった職場でも、継続する人が出始め、これからも増えていくということです。

自分が第一号なんて、困ったな、どうしようと思う気持ちもよくわかります。
でも「後に続く後輩のために」と肩に力を入れる必要はありません。
元気よく復職し「また仕事がんばりますので、よろしくお願いします」と笑顔でいれば、まわりの人はきっとサポートしてくれますし、後輩の不安も解消することでしょう。

アドバイス:復職時の心理的ハードルを下げるために、職場復帰面談を兼ねて、育児休業中に一度会社を訪問してみてはいかがでしょうか。

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