「育休から復帰する1ヶ月前ごろに、職場を訪ねて上司と面談をしましょう」
4年ほど前からこのことを育休中の方たちに伝え続けてきました。
育休後職場復帰面談はなぜ必要なのでしょうか。
それは、産前休暇の前と、育休から復帰した後とで、
働く上での前提条件が変わること(もしくは変わらないこと)。
それを、上司に伝えなければいけないからです。
通勤時間の長さ、
保育時間の長さ、
家族による育児のサポート体制、
その他、いろいろな要因で働ける時間が変わってきます。
また、短時間制度や育児フレックス、時差出勤などを
どう使うのか、いつまで使うのかも、それぞれの事情で
さまざまです。
恒常的に両親やベビーシッターやファミリ−サポートの
サポートを得て、なるべく制約なく働くのか。
自分とパートナー、もしくはほぼ自分だけで
育児を担うことが前提なのか。
これらのベースにある、仕事に対する自分の意気込み、意欲はどうなのか。
以上のようなことは、自分から伝えない限り、
上司や会社側には伝わりません。
せっかく職場に復帰しても、上司からの
「過剰な配慮」または「無配慮」
で、不本意な働き方をしている人が多く見受けられます。
このどちらでもなく、
「適切な配慮」
をしてもらうためには、こちら側の状況を詳しく丁寧に説明することが不可欠です。
ただ、働く上での制約ばかり並べ立てたのでは、
「この人は仕事をしないための予防線をはっているのかな」
と誤解されてしまうので、仕事に対する前向きな気持ちを必ず言いましょう。
「短時間勤務を使いますが、時間内はこれまでの経験とスキルを活かし、効率のよい働き方をしたいです」
「育休が取れたこと、戻ってきても仕事があることに感謝しています」
職場復帰前の、上司との貴重なコミュニケーションの場を有効なものにするために、
職場復帰面談シートをアップロードしました。
必要な方は、ぜひご利用ください。
なお、上記のシートは、いつも育休後カフェや職場復帰セミナーで配布しているもの、
「さあ、育休後からはじめよう 〜働くママへの応援歌〜」の106ページに載っているものと同じです。
職場復帰面談が、実りあるものになることを祈っています。