ファシリテーションひとつで会議が変わる

今日は、日本女性技術者フォーラム主催の、ファシリテーション勉強会に参加してきました。
(開催概要は下記をご参照ください)
JWEF—日本女性技術者フォーラム|2011年4月10日(日) 定例会-「ファシリテーション勉強会」のお知らせ.
ファシリテーションとは、「中立的な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大になるように支援する」ことです。
今日の勉強会の目標は、「話し合いのゴールを共有しつつ、参加メンバーの意見やアイディアがどんどん沸き上がるファシリテーションスキルを学ぶこと」でした。
講師の永合由美子さんと、サポート役でコーチの猪俣恭子さんに教えていただきながら、交代でファシリテーターに挑戦してみました。
参加者がファシリテーションを学びたい動機として、普段行っている会議への問題意識がありました。例えば、自分の意見ばかり通そうとする人がいる、本音を言わない人が多い、何も発言しない人がいる、などです。
短い時間でしたので、そういった問題点をすべて解決するには至りませんでしたが、ファシリテーションスキルを高めることで、会議の質がかなり変わっていきそうだ、という感触を得ることができました。
特に、「会議のルールを決める」、「参加者の名前を入れながら話す」などはちょっとした工夫で会議の雰囲気を変えるのに役立ちそうでした。
今後深めていったらおもしろそうだと感じたのは、「相手の欲求を受容した上で、相互作用・相乗作用を創りだす」というテクニックです。職場で会議をする場合、それぞれが「自分の仕事を増やしたくない」「出費を増やしたくない」「責任を取りたくない」「自分の成果にしたい」「数値目標を達成したことにしたい」という前提に立って、意見を主張しがちです。その場合、例えば数値目標にこだわる人に対して、「この数字はどうしても減らさざるを得ません」とだけ言っても相手は納得しませんが、「あっちの数字を増やす代わりに、この数字は減らしてもらえませんか」というように、合計の数字で目標を上回るようにすれば妥協してくれるかもしれません。それが、相手の欲求を受容する、ということではないかと思います。
このあたりをワークでやろうとすると、ロールプレイングゲームのように、一人一人の立場を定義して行う必要があります。むしろ、ポイントを押さえた上で、OJTで試してみるほうがいいのかもしれません。
ファシリテーションのスキルを学ぶことは、すべての仕事をする人にとって有効だと思いました。中でも、組織で働く女性の中で、会議を仕切ったり、会議で発言することに苦手意識を持っている人は、ぜひ機会をとらえて学ぶべきだと思いました。
日本女性技術者フォーラムの事務局の方々、講師の永合さん、猪俣さん、そして参加者の皆さん、どうもありがとうございました。

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