「育休後カフェ」は問題を解決したのか

5月21日に開催した「育休後カフェ」について、多くの反響をいただきびっくりしています。

そして、次回の6月26日はすでに満員御礼でキャンセル待ちになっています。
参加して下さった方、申し込んで下さった方、お待ちいただいている方、本当にどうもありがとうございます。

ところで、お申し込みのときに任意で書いてもらっている「気になっていること」は、カフェに参加することで解決したのでしょうか。

答えはおそらく、「いいえ」です。

「育休後カフェ」では一人一人の気になっていることへの直接的な答えが出るわけではありません。
ある人の課題についてグループで話す時間はせいぜい1〜2分です。
本当にその問題に対してアドバイスをしようとしたら、一人2時間ぐらいすぐかかってしまうでしょうから、ちっとも結論は出なかったことでしょう。

しかし、参加者の満足度は非常に高く、アンケートの結果は全員、4段階の一番上の「満足」でした。

なぜでしょうか。

私はたぶんこういうことじゃないかと思います。
つまり、「気になっていること」について、大体の方向性はおそらく本人の中にすでに存在しているのです。

自分の経験では、悩んでいるときは選択肢が浮かんでは消え、また同じものが浮かんでは消えるという状態でした。
どの方向にせよ、一歩進まない限り、その状態はエンドレスで続きます。
わかっていても、自分の出した結論が正しいかどうか不安なので、なかなか踏み出せないでいるのです。

そんな状態でカフェに参加してみたら、自分が悩んでいるポイントをすでに通過した人、自分がクリアした問題にこれから直面する人がいた。
自分よりずっと大変な状況でも明るく頑張っている人がいたし、とてもうらやましい仕事/子育て環境の人もいた。
子ども一人でも大変だと思っていたら、三人の子のママは二人目は全然楽で、3人目はいつのまにか育ってる、と笑っていた。
どの人も真剣に向き合い、自分が満足できる状況になるにはどうしたらいいか模索していた。その元気を人数分だけもらった。
また、自分でもびっくりしたけれど、これまで口に出さずに頭の中でぐるぐる考えていたことをみんなの前でしゃべってみたら、あまり意識していなかった潜在的な気持ちまでしゃべりついでに口をついて出てきた。
それでもって、みんなの前だから、ほんの少しだけいつもより前向きなことを言ってしまった。

カフェではたぶん、こんなことが起きていたのです。

事前に書いてもらった「気になっていること」は、ほんの表面的なことでしかない。
本当の問題は、その下にかくれている本来の自分らしさ、本当に自分がやりたいことを、見失ったり忘れたりしていることでした。
カフェで過ごした時間は、それを取り戻すための時間だったのではないかと思います。

「育休後カフェ」を自分のまわりでも開催したい、地元で開催したいという方は、どんどん挑戦してください。
もし適当なファシリテーターがいない場合は、ご相談にのります。

そして、もし開催したら、メールもしくは twitter (ハッシュタグ #1995cafe) で報告していただけるとうれしいです。

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