秋も深まった日曜日、キラキラと輝く海辺で開催された、国際女性ビジネス会議 ヤングリーダー フォーラム in 横浜に参加しました。
日時:2011年10月16日(日)9:00〜12:30
場所:ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
会議テーマ:「ボーダーを越える発想・行動 〜つながる〜」
プログラム:
第1部
開会・横浜市長オープニングトーク「女性の活躍が社会を変える」
講演「自分が輝く3つの発想」佐々木かをり氏
パネルディスカッション
「ボーダーを越える発想・行動 〜キャリアと人生〜」
パネリスト 林 文子 (横浜市長)
坪井 純子氏 (株式会社横浜赤レンガ 代表取締役社長)
渥美 由喜氏 (株式会社東レ経営研究所)
ファシリテーター 佐々木 かをり氏(株式会社イー・ウーマン代表取締役社長)
ヨコハマトリエンナーレ2011紹介 ヨコトリへ行こう
逢坂 恵理子氏(ヨコハマトリエンナーレ2011総合ディレクター・ヨコハマ美術館館長)
第2部
ネットワーキングビュッフェランチ
オープニングトーク「女性の活躍が社会を変える」
林市長はこれまでの47年間にわたるキャリアについてさまざまなエピソードを引用しながらお話くださいました。
とても全部は書ききれませんので、特に感銘した点を記します。
- 男性と女性はそれぞれ良さがあり、それが異なっている。それぞれのいいところを出し合い、弱いところを補完し合う。それが男女共同参画である。
- みなさん一人一人が、この仕事にプライドを持てる、この仕事が大好き、仕事を通じて人と知り合い結びつくことが楽しい、と思って仕事をしてほしい。人は人によってしか育てられない。
- ICTの導入は大切だが、本当に人の心を動かすのは愛である。突破口を作っていくのは女性。コミュニケーションがすべてです。
講演「自分が輝く3つの発想」
今回のテーマにある「ボーダー」とは自分が決めた自分の枠であり、私たちは自分の中に自分で制限を作ってしまっています。心のストレッチ、脳のストレッチによりこの制限を取り除いていくことができる、と佐々木さんは言います。そのために役立つ3つの発想は次のようなものでした。
1.I statement 私の宣言文
企業や政府の審議会などで一定数女性が参加するようになってきたが、ビジュアル的に女性が数人いればそれでいいのではない。一人一人が自分の意見を言うことが大事。批判せず、相手を責めることなく意見を言うことが普通にできるようになろう。
2.ネットワーク
ネットワークを作るだけでなく、ネットをワークさせて初めて意味がある。チャンスは人が運んでくるものだから、まずは自分が相手の役に立つことから始めよう。
3.自分で自分を予約する
自分自身を自分で動かす、自分自身を自分で幸せにすること。そこから人に対する愛がうまれる。手帳を上手に使うことで未来の自分を予約し、ありたい自分と本当の自分を近づけていこう。
パネルディスカッション「ボーダーを越える発想・行動 〜キャリアと人生〜
パネリスト3人の体験からくるお話はそれぞれ大変幅広く、ぜひ真似したいと思うようなポイントがたくさんありました。それぞれの方ごとにまとめてみます。
林 文子さん
いかに多くの人と会うかが大事。そしてメンターを持つこと。自分の中で抱え込まない。これは、と思う人には相談してみる。大好きな人には電話する。人とつながることで乗り越えてきた。そして本を読むことも。
坪井 純子さん
研究者だったがマーケティングへの転向を命じられた時、壁を感じた。
働くということは、自分の知らない自分に出会うことである。
ボーダーを超えるためには視点を変える。壁も上から見たら壁ではない。
上から見る、ということに気づかせてくれたのは日経の編集長だった人。
「ぼくは日本をよくするために記者になった。あなたは何をしたいのか」と問いかけられ、気がついた。
渥美 由喜さん
「のりこえられない試練は与えられない」という聖書の一節をいつも想いだす。
どんな状況でも、よかったさがし、よかったづくりをする。
介護に育児に忙しい中、心がけているのは密度を高くするということ。頭に放りこんでおき、脳を勝手にはたらかせる。すると何かをしているときにひらめく。
スウェーデンには男性活躍推進室がある!
女性役員の4割クォータ制をノルウェーが導入し、ヨーロッパやアジアに広がりつつある。日本でも取り組むべき。
佐々木かをりさん
1.目的をもって歩いていく。遠くの目的が見えていれば、ボーダーを越えていける。
2.自らを動かす。楽しむ。自分を幸せにすることが大切。
第2部では、経産省の課長時代に育児休業を1年間取得して本を書かれた、山田正人・副市長にごあいさつをすることができました。林市長、山田副市長という国内でも有数の実績を持つお二人が市政を行っている間に、横浜市は男女共同参画で日本を代表する自治体になる必要がある。そのために自分は一市民として何ができるのだろう?
たくさんの女性たちの熱意と元気にパワーをもらい、これまで以上に地元への貢献を考えるきっかけにもなりました。
次のアクションにつなげていきたいです。