育休後トーク:小1の壁なんてこわくない-開催報告

12月の育休後トークのテーマは、「小1の壁なんてこわくない」でした。
日時:2010年12月5日(日)10-12時
場所:横浜市男女共同参画センター(フォーラム)和室2
今回は4名の方が出席してくださいました。
最初に、小1の壁、小1プロブレムとは?という内容で情報提供をしたあと、トークに移ります。
前半は、子どもをめぐる環境変化への対応。
後半は、仕事への影響の有無、自分としての対応。
来年春から入学という方はいなかったので、放課後の児童を支える場所としておおまかにどんなものがあるか、について、下記のように補足説明をしました。
放課後の児童の行き先は、おおまかに下記の3通りに分かれると思っています。
1.学童保育:共働き世帯のために子どもを預かってくれるところ。
       保育園卒園後の子どもが通う場所として、最も一般的。
       「学童保育」は全国共通に使われていることば。
2.学校の施設での児童預かり:
       親の就業状況にかかわらず、すべての児童が参加でき、基本料金は無料。
       地域によって呼び方が異なる。例えば横浜市の場合は放課後キッズクラブ
       またははまっこふれあいスクール、
       川崎市ではわくわくプラザ、など。
3.民間企業による学童預かりサービス:
       預かり時間の長さや送迎サービス、食事の提供などがあり高額だが
       安心して預けられるところ。
       東急グループのキッズベースキャンプや、環優舎などが有名で、
       最近では学習塾も参入している。
       実際には、数が少ないため利用できないケースのほうが圧倒的に多い。
前半のトークでは、小学生になると子どもが自分の意思を持つため、そのことを考えにいれながら対応して行く必要がありますね、という話がでました。
後半のトークでは、時短勤務がとれなかったり、職場から期待されたりなど、仕事上でパフォーマンスをあげたい、上げなければならない、という意見が多く聞かれました。
そんな中で、子どもを持ったら子どもを中心に仕事は抑えて(または辞めて)生きていくのか、あるいは子どもを持たずに自分の仕事を極めるのか、そのどちらかしか生き方はないのだろうか?という問いかけがありました。
それに対しては、第3の道は必ずありますよ、という話をしました。
しかし、その道は一人ひとりの状況によってあまりに多様なため、なかなか、「こうすればOK」といったような共有の仕方はできない。舗装もされていないような道を、自分で切り開いていかなければならないんじゃないかな?という話をしました。
育休後トークは毎回、自分の仕事がこれからどうなるのか、というところに話が集中します。
今回特徴的だったのが、子どもが産まれた後も以前と変わらずバリバリ働けると思っていた、という方が複数いたことです。実際には子どもの病気などで思うようにいかず、大変つらい想いをされたということ。
かといって、子どもが小学生になったら前のように働けるでしょうか。それは残念ながら難しいでしょう。むしろ、前のような働きかたが本当にいいの?と問い直し、自分にとって働きやすくパフォーマンスも上がるやり方をみずから考案し、周りの理解を得るようにするべきなのだと思います。
参加者の方から、子どもが小学生になったら、それまでのように親が決めた通りに子どもを動かすのではなく、子どもに相談し、時には助けてもらいながら暮らしていきたい、という発言がありました。
子どもの成長に応じて、そういった視点がすごく大切ですね。子どもと助け合いながら、子どもは子どもでがんばる、親は親でがんばる、という関係ができたとき、仕事に集中する時間を再び増やせるかもしれません。
トークに十分時間をとった結果、最後のまとめ作業がはしょり気味になってしまったのですが、皆さんが満足して下さったようでほっとしました。こんな感想が聞かれました:
ー とても勉強になった
ー いろいろな働き方をしている人と意見交換できてよかった
ー いずれ花を咲かせたい
ー 仕事と子育ての中でいろんな悩みを抱えていること、その中で自分ができることは何か?ということを考えさせられた
ー 復職後たまっていたものが整理できた
ー 小1の壁を越えた人がもう少し多いほうがよかった
皆さん、ご参加ありがとうございました!

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