10月24日(日)に「ワークライフバランス・カフェ」が企画して開催するイベント
「迷走する両立支援」対談&著者と読者の交流会
~格差と少子化の国のワークライフバランスは、いま~
について、どういう経緯で実現のはこびとなったのかを以前下記のエントリーで書きました。
萩原久美子さんから電話をいただくまで
これをもう一回見直してみると、3月27日にTwitterでの発言をまとめたときに、すでに著者と会えたらなあ、というアイディアが浮かんでいます。
実際に出版社に著者のメールアドレスの問い合わせをしたのは1週間後と比較的すばやかったのですが、実際にアドレスを入手した4/11からメールを出す5/5まで、なんと3週間以上もかかっていました。
この間に、自分は何を躊躇していたのだろう?
いきなりメールを出したら失礼じゃないだろうか。
読者の解釈が意図と違っていたらどうしよう。
4年もたっていて今さらと思うかもしれない。
こんなことを考えていたような気がします。
なにしろ、これまでに、本の著者に対して手紙を書いたこともなければ、読者カードのようなものを書いて送った記憶もありません。
ただただ、優柔不断(サボタージュかも)でメールを出せずにいました。
そのうち、kobeniさんが本の感想をブログに書いてくださって、それがとても多くのブックマークを得たことが、自分を奮い立たせてくれました。これだけ多くの人が、今まさに心を揺さぶられている。それをぜひ伝えたい、という気持ちを再確認できたのです。
ある日、あなたが、長時間労働できなくなったら。~「迷走する両立支援」を読みました~ – kobeniの日記
そしてさんざん書き直した末に、意を決して萩原さんにお送りしたメールの文面が以下のものです。
萩原久美子様
はじめまして。
「迷走する両立支援」を読ませていただきました、山口理栄と申します。
突然メールをお送りする失礼をお許しください。
わたしは大手電機メーカーでダイバーシティマネジメント推進プロジェクトの
リーダを務めた後退社し、コンサルタントとして独立すべく活動しているものです。
高校生と中学生の子どもがおり、WM歴15年です。
昨年、ダイバーシティマネジメントやワークライフバランスを勉強しようと、
アマゾンでキーワード検索をし、関連の本を20冊程度購入いたしました。
その中に、萩原さんの「迷走する両立支援」がありました。
他の本と違い、本質的な問題をするどくえぐっているところが非常に印象に残り、
2009年8月24日、自分のブログに感想を書きました。
迷走する両立支援 いま、子どもをもって働くということ
(プロフェッショナルへの道-育休後から始めよう)
はてなブログ
今年になってTwitterを本格的に始めました。
ハッシュタグ #wmjp を見つけ、おもにワーキングマザー関連の話題をつぶやいたり
反応したりしています。
あるとき育休後に懸命に働いているのに評価されない、というつぶやきに出会い、
「迷走する両立支援」が参考になりますよ、と自分の書評とともに紹介しました。
すると、ワーキングマザーや育休取得した父親たちが次々と本を手に取り、
泣いたり気分が重くなったりしたという印象をつぶやいたり、
ブログに書いたりし始めたのです。
その中に、広告関係の企業に勤める会社員で有名ブロガーのkobeniさん
(1歳のお子さんがいるワーキングマザー)がいて、時間をかけて
秀逸な感想ブログを書いてくださいました。
ある日、あなたが、長時間労働できなくなったら。~「迷走する両立支援」を読みました~
(kobeniの日記)
はてなブログ
また、勤務社労士でSEのPack Nさんもブログを書きました。
【読みました】迷走する両立支援
(ワーキング・ママン♪勤務社労士 & SE な日々)
https://asakoto.jugem.jp/?eid=722
そのほかにも、多くの方がTwitter上でこの本のことを話題にしました。
そのやりとりは下記のサイトにまとめてありますのでぜひご覧ください。
「迷走する両立支援」萩原久美子著-働く母が抱えるもやもやの核心に迫る問題作を読んでみた
Twitterでひろがった読者の間では、一度この本の感想をみんなで語り合いたいね、
という提案がでてきており、ぜひ実現したいと考えています。
そして、もし可能であれば、たくさんの取材をしてこの本を書かれた
著者の萩原さんにもいっしょに参加していただけたら
さらに議論や今後すべきことが明確になるのではないか、と
ひそかに思っています(この夢はみんなにはまだ言っていません:-)
大変長くなってしまいましたが、著書が出版されて約4年たった今でも
この本の内容は(残念ながら)全く古くなっておらず、多くの当事者に
とって深い示唆を与え続けていることをぜひ萩原さんにお伝えしたいと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
もし万が一、何らかの形で読者との交流をお考えになってくださるようでしたら、
ご連絡をいただければと思います。
今後のご活躍を期待しています。
次の日のことは、こちらのエントリーで。
萩原久美子さんから電話をいただくまで