名古屋では2回目の育休後カフェを開催しました。
日時:2013年10月20日(日)9:30 – 12:15
場所:COHAL
ファシリテーター:育休後コンサルタント 山口理栄
幹事:大洲 早生李さん(キラきゃりママ主宰)
参加者:25名(ご夫婦一組を含む)
<アジェンダ>
9:30 – 9:35 幹事からごあいさつ
9:35 – 9:40 ファシリテーター自己紹介&ごあいさつ
9:40 -10:00 自己紹介(1.◯番の◯◯ 2.子どもは◯才と◯才 3.仕事は◯◯)
10:00 -10:30 対話『仕事と育児の両立の理想と難しいところ』
10:30 -11:10 ファシリテーターからのお話『小1の壁、どう備える、どう乗り越える?』
11:10 -11:50 対話『子どもが小学生になったら』
11:50 -12:00 全体で一言ずつ感想と抱負をシェア
12:00 -12:05 ファシリテーターからのコメント
12:05 -12:10 アンケート記入
12:15 - ランチ
参加者の問題意識
小1の壁
・子供が小学校に入る時、どう働くのか、働けるのかを知りたい
・学童は19時?頃までのようなので、何かよい方法はないかと模索中
・小4の壁にて学童保育が今年度で終了になるため、来年度の就業について悩んでいる
育休後の働き方
・4月に職場復帰を予定しているが、仕事と育児・家事を両立していけるかとても不安
・現在育休中で、育休後のイメージが沸かない
・時短で働くことと、やりがいと家庭の両立をみんなはどうしているのか
・育休後の働き方、キャリア形成について、自分は何を望んでいるのか
・育児と仕事の両立を一人で抱え込まないために工夫できることや活用している公的・民間のサポート
・残業ができなかったり、突発で休むことが多いなどの制約を抱えながらも職場で必要とされるためには
・引っ越してきたばかりなので地域の働くお母さんとお友達になりたい
・今の職場を辞めるべきか迷っている 2人の子供を出産しても、独身の頃と変わらない仕事量を任されていて早く帰れない
・女性を取り巻く職場環境をより良くする手掛かりにしたい
・自分の社以外で、仕事と育児を両立して頑張っている人の話を聞きたい
小1の壁、どう備える、どう乗り越える?
今回のテーマについて、キーワードを提供しました。
小1の壁とは
(1)子どもの問題
(2)親の問題
に分けて考えることができます。
それぞれ、考えるべきことをリストアップすると次のようになります。
(1)子どもの問題
・登校前の時間帯
親が先に出ざるをえない場合
・放課後の預け先
名古屋市での預け先
学童保育(児童館)/トワイライトスクール(小学校)/放課後子どもプラン(試
行中?)/民間学童(例:アスキッズ(名鉄)、ハグポン!(KCT中央学院)、
サンサン・スクール(サンライフ)、キッズデュオ(拓人)など)
(2)親の問題
・PTA、学童の保護者会、自治会の子ども会などの役割をどう果たして行くか
・入学時にママ友がいない
・子どもの安全をどう守るか(家の鍵、携帯電話、留守番のルールなど)
・子どもの教育方針、習い事、中学受験をどうするか
<アドバイス>
・「壁」とはいうが、乗り越えられない壁ではない。乗り越えるための階段があったり、ドアがついていたりする。
・問題の本質は、子どもの成長にかかわることであり、仕事をしていなくても多かれ少なかれ発生する。
・子どもの意思を尊重することが大切。親が完璧に考えて用意したものでも子どもが納得してくれないことがある。その場合はあきらめることも大切。
・中学受験は親が働いているかどうかより、夫婦と本人が受験を通して一体となってゴールを目指せるかどうかが大切で、これがとても難しい。親子3人がぶれずに一丸となって目標に向かうことができれば、よい経験/結果が得られる。
<参考図書>
「さあ、育休後からはじめよう」4章 育休後の職場復帰(子育て編) p.86〜p.99
カフェ終了時の感想・取組みたいこと
・親子での一体感を大切にしたい
・自分の気持ちを文章などにして見える化したい
・先のことを考えつつ今を見直したい。出産前と今の仕事に対する考え方が変化してもやもやしている。育休中に見つめ直したい
・夫とコミュニケーションをとりたい
・小4の壁を親子で共通の意識をもって乗り越えたい
・子どもが熱を出したら小児科より耳鼻科にいくほうがよいことがある、と聞いたので実践してみたい
・さまざまな問題に直面したとき、問題の本質を見極めて対処したい
・育休が明けたら試練が待っているのかと思ったが、息抜き、手抜きなどもOKとわかった。完璧を目指さずにいきたい
・時短からフルに戻っても定時で帰る管理職を目指したい
・長時間労働の解消について職場と相談し、どうしてもだめなら転職もあるさと思ってがんばりたい
・小1の壁は親が働いていることが原因でないものもあることがわかったので、切り離して考えたい
・子育ても仕事もあきらめず、働き方について上司と話し合いたい
・勉強になった。家事,育児の分担は自分の仕事時間を確保した上でやればよいと思っていたが、五分五分をめざす。ケンカにならないようにコミュニケーションしていきたい(パパ)
・子どもが意思を持つようになることがわかったので、尊重したい
・収納アドバイザを頼んで家の環境を改善したい
・子ども、夫とコミュニケーションしたい
・家の中がめちゃくちゃな状態、割り切ってお金を払ってサービスを利用してみたい
・仕事と家事・育児だけの生活になっているが、第3の場所、自分の居場所を見つけたい
・親が与える一方でなく、子どもの意思を大事にしたい
・育休中、毎日仕事の夢を見てつらかったが、会社に戻りたいという気持ちが確認できたので職場に伝えたい
・壁を壁と思わない
・2人で育児をしていくため、家事、育児の分担率を見直したい
・今日勉強したことを夫と共有したい
・時短はいつまで使うのか、納得した上で決断したい
・キャリアに対してあせる一方で、時短を使うのが当たり前と考えていた。フルに戻してキャリアアップするという選択肢についてかんがえてみたい
ファシリテーターの感想
前回からのリピーターが4名いらっしゃいました。
再会がうれしく、心強く感じました。
また初めてお会いする方ですが、ツイッターで3年前からフォローしてくださっているとか、
本を読んでくださったとか、
会社員時代の同じ系列の会社の方とか、
私の気づかないところで活動を見守ってくださっていた方との対面はうれしいものでした。
かねてから、育休からの職場復帰面談で「職場復帰面談シート」の利用を推奨しています。
(「さあ、育休後からはじめよう」5章 育休後の職場復帰(仕事編) p.106にも掲載)
これを、実際に上司との面談で使ってみて、その結果を知らせてくれた方がいました。
考え方に隔たりがあった年配の上司から、育休後カフェのような場に参加して勉強していることや、
職場復帰面談シートを埋めることで自分の働き方に理解を求めたこと、
その行動力を評価してもらえたそうです。
職場復帰面談シートがお役にたてて本当にうれしく思いました。
お子さんたちは4時間近く、ママパパの大事な時間のためにがんばってもらいました。
COHALさんのイタリアンランチは今日もまた、とてもおいしかったです。
今度、大洲さんが代表を務める東京ワーキングママ大学で、
2013年11月23日(土・祝)【オープンカレッジ】ママになってからのキャリア論 ~育休後のキャリア構築のポイントとは?~
という講座を実施します。
東京以外の場所でも、出張開催を考えていきたいということですので、名古屋でもできたらいいなと思っています。
25名の参加者の皆さん、大洲さん、COHALさん、楽しくパワフルな時間をどうもありがとうございました。