労働調査会発行の「労働基準広報」で月に1回連載していた「育休後社員が活躍できる組織づくり」が本日発行の号で最終回となりました。
第12回(最終回)のテーマは、「育休後社員のキャリア形成支援」です。
育休後コンサルタントという肩書きを自分に付けたときから、私自身の問題意識は
「子育て中の社員もその能力に応じて組織の中核となって働けるはずなのに、なぜそうなっていないのか?」
という一点に尽きます。
実施に企業の人事担当者の話を聞き、女性社員の話を聞いてきた中で、どちらにも解決すべき課題があり、それが何なのかが具体的にいくつか浮かんできました。
企業、女性社員のどちらにも共通するのは、子育てを個人の問題ととらえている、さらに、母親の問題ととらえているという点です。子育てや介護は、持続可能な社会のためには不可欠な労働であり、それは社会全体で支えるべきものです。育児介護休業法などの法律がいくら整備されても、一人一人の考え方が変わらなければ就労現場での母親の働きにくさは解消されないでしょう。
それをふまえた上で、企業の人事やダイバーシティマネジメント推進担当は育休後社員が働く現場で起きている問題にどう対処していけばよいのか、実態に即して書いたものです。荒削りな点もありますが、お手元に労働基準広報がある方はぜひご一読ただけたらうれしいです。
全12回の各号のテーマは下記の通りです。
2011年
8/11 第1回 育休後社員の現状
9/11 第2回 妊娠の報告から産前休業開始まで
10/11 第3回 育休中のコミュニケーションと復職準備
11/11 第4回 管理職による育休復職者の支援
12/11 第5回 育休後社員のネットワーク構築支援
2012年
1/1,1/11 第6回 子どもの病気で休む社員の支援
2/11 第7回 育休後社員のモチベーション低下の原因と対策
3/11 第8回 育児短時間勤務制度の運用
4/11 第9回 男性社員の育児休業取得支援
5/11 第10回 長時間労働職場における短時間勤務者支援
6/11 第11回 育休後社員を悩ませる小1の壁とは
7/11 第12回 育休後社員のキャリア形成支援
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