引き続き、2010年9月16日に傍聴した、育児休業差別による現状回復等請求の、証人尋問の様子を報告します。

このエントリは、下記のエントリの続編です。
初めての裁判傍聴:育児休業差別による原状回復等請求事件
初めての裁判傍聴:育児休業差別による原状回復等請求事件 その2
法廷編:育児休業差別による原状回復等請求事件 その3

日時:2010年9月16日(木)13:15〜17:00
場所:東京地方裁判所 527法廷
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   裁判所|東京地方裁判所

二番目に証言したのは、原告の上司でした。
(メモを見ながら、すじが通るところだけをここに書いています。正確さや網羅性を欠いていますがご了承ください。)

2.原告の上司(ライセンス部部長)
・海外サッカーライセンス業務の難しさの一つの例として、ライセンサーが誰かの特定が難しいことがあげられる。
 一つのゲームでライセンスが100個以上あり、値段交渉や監修業務(この内容は不明)がある。
・国内のライセンス業務はあまり監修がない。制作部門(ライセンス部ではない別の部署、という意味)が監修を担当している。そのため国内のライセンス業務は海外と比べて難易度が低い。
・グレードのA10とA9の違い、A9とA8の違いを聞かれて説明していた(筆者には客観的な区別がわからなかった)。
・自分のグレードを聞かれて、知らないと言っていた。ライセンス部の残業時間も把握していない。
・原告が復職後に海外サッカーライセンス部門にもどりたかったことを知らなかった、と証言した。
・原告の代理人からの指摘:
 この会社の育休取得者27名の、育休後のグレード及び年収の変動の記録がある。
 この中で、ライセンス部の3名はそれぞれ、育休前→育休後で次のようにグレードと年収が変化。
 ① (グレードと年収の具体的な数字を削除しました)
 ② (グレードと年収の具体的な数字を削除しました)
 ③ B1ー>A9、550万ー>500万(原告)
 この、降格は証人(ライセンス部長)が決めたのか?という代理人からの問いに対して、肯定。
 ほかの部の例では、降格しても年収があまり変わらないものがあるが、ライセンス部は育休後平均して年収が(具体的な数字を削除しました)万円以上下がっている。
・原告の代理人からの指摘: 
 原告の復帰前後のライセンス部への人の出入りが、個人名と時期を明確に特定しながら細かく指摘された。原告を海外ライセンス部に戻さなかったのは、そこがふさがっていたからではなくて、意図的に戻さなかったのではないか、という仮定に基づき、事実を確認したかったものと筆者は推測する。
・原告が訴訟を起こした平成21年6月の3ヶ月後の9月、人が辞めたため、海外ライセンスの仕事をしないかと原告に打診があった。
・原告の代理人から証人への問いかけ:
 管理職として部下のワークライフバランスを考えたことがありますか。復職時の面談で原告個人の意見を聞こうとしましたか。
 証人の答え:
 説明して理解を求めた。

二番目の証人、原告の上司だったライセンス部長の証言は以上です。

三番目の証人は、原告本人です。 
 
(つづく)

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