国際女性デーによせて

今日は国際女性デーです。

国際女性デー(国際女性の日)日本女性学習財団|キーワード・用語解説 

女性であることが、自分にとってどんな意味を持つのか。
特別な出来事を思い出すことはないのですが、よく考えてみると、日常的に女性であることを意識してきた半生だった気がします。

幼い頃から母には「無愛想だ」と言われてきました。
猫背だから姿勢をよくしなさいとも。
また、目が細い、眉が薄い、と顔の特徴を繰り返し言われました。

母の若い頃の写真を見ると、昔の映画女優のようです。
容姿に自信があったのでしょう、なぜ娘か自分に似なかったのか、残念に思っていたのかもしれません。

女の子は見た目が悪いと損なんだ。
じゃあ、せめて勉強では負けないようになろう、と思うようになりました。

工学系の大学に進み、就職してからは圧倒的に女性が少ない職場に身を置くようになります。
大抵の場所で、周りを見渡すと紅一点。

そんな中でも意見を言い、提案をすることを身につけていきました。
自然にできるようになったわけではありません。
毎回、ここで手をあげたら発言の中身より「女の子が」と思われるんだろうな、とひしひしと感じながらも、その居心地の悪さをグッとこらえて発言をしてきたのです。

ほとんど男性の職場の中で女性が働くということはかなりプレッシャーではありましたが、そのことが私をより強くしてくれたという面もありました。
仕事と子育てとの両立という難題も、日本で働く女性であったからこそ与えられた、人生の課題でした。

現在の私は、女性であることの不都合をほとんど感じていませんが、やがて社会人になる子どもたちにとっては、まだまだ問題がたくさん残っています。
国際女性デーの今日、それらの課題に立ち向かっていく決意を新たにして、まず、この文章を書きました。
来年の今日、どんな報告ができるか、今から楽しみです。

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