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働く女性活躍推進シンポジウム「女性の元気が日本を変える!」その2特別対談

シンポジウムに参加してきました。 本エントリでは、特別対談「女性活用で競争力を上げる」 佐々木常夫氏 x 内永ゆか子氏 について、記録と感想を述べます。 (勝間和代氏「基調講演」の記録&感想はこちら>>) (片山善博氏、蓮舫氏、佐々木常夫氏、内永ゆか子氏のパネルディスカッションの記録&感想はこちら) 以下、お二人の対談の内容のダイジェストです。 <佐々木さん(以下敬称略)> 病気で43回入院を繰り返した妻と自閉症の長男を含む3人の子育てをしながら東レで働き続けた。その経験を話したところ各方面から講演の依頼が来るようになった。 <内永さん(以下敬称略)> IBMが1993年に危機的状況に陥ったとき、ルー・ガースナーが社長としてナビスコからやってきた。彼の戦略がダイバーシティだった。それがダイバーシティという考え方を知ったきっかけ。 <佐々木> ダイバーシティとは多様性の受容であるが、日本人はちょっとの差を気にしすぎる。キリンとサントリーの合併が失敗したのもそういうことではないか。もっと問題なのは、多様ですらない、自分ブランドが確立していないこと。 <内永> ダイバーシティが問題になっている理由はグローバリゼーションだと思う。海外の企業とやりとりをすると、トップが女性だったり、自分のカウンターパートが女性だったりする。 M&Aが新聞に載らない日はないほどであり、海外の会社を買ってくるということもめずらしくなくなった。言葉も通じない外国人をマネージするという問題に直面することを考えたときに、まずは同じ言語を話す女性をマネージすることができなければ、というのがスタートポイント。 <佐々木> モノカルチャーは楽だ。異分子が入ってくるととたんに手間ひまかかってしょうがない。日本では新入社員はその会社に染めてもらおうと、モノカルチャーと一体化しようとして入ってくる。 モノカルチャーに対してダイバーシティを導入する場合、規律と自由とのバランスが大切だ。 例えば、オリンピック代表の国母選手の服装が話題になった。いいという人もいれば、悪いという人もいて、日本全体で喧々諤々の大論争になった。企業の場合は、こういった問題に対していいのか悪いのかを決めなければならない。自由の中にも規律がなければ企業はうなくいかない。 よく「同じ能力だったら女性を昇格させよう」ということを言う。しかし同じ能力っていうのはどういう意味だろう。 自分が講演などをすると声をかけてくるのは女性ばかりだ。女性は発想が違う。 外資系の会社では、社長があいさつに来るが日本の会社は人事の課長が来る。 違う発想とのぶつかり合いによるコンフリクトが、会社を強くする。 <佐々木> ダイバーシティの推進はこう進める。 ・社長がその気になる。 ・ダイバーシティ推進室、女性活用プロジェクトなどのチームを作る。 ・ロールモデルを連れてくる。  例えば、育児休業取得で知られる元経産省官僚で今は横浜市副市長の山田正人さん。  育児休業を取る前はぎらぎらした典型的な経済官僚だったそうだが、育児休業を取得した1年後には、肩に力が入っていない自然体になったといい、まるで別人になったという。  こういったロールモデルを参考にするとよい。 <内永> ワークライフバランスということばには違和感がある。バランスではなく、マネジメントではないか。 バランスを取るというよりは、「あるときは24時間これに集中」「この1年間はこっちをやる」というように、自分で選択することだと思う。 水曜日に一斉に残業なしで電気を消して帰る必要はない。一人一人の個、自立(律)した人間であることが大切だ。 <佐々木> 部下を定時に帰す仕事術という本を書いた。計画立案をしっかりやることで、仕事が半分になる。 部下にはただ仕事を任せるのではなく、どれだけの時間をかけてそれをやるのかを決めさせてきちんと管理する。 「効率向上」をするには、一番よく知っている人に聞く、一番よく書いてある本やサイトを見る。 「時間の増大」をするには、雑用を追い込む。大事なことに時間を使うようにする。 <内永> 女性活用でよい結果がでた例を教えてくれとよく聞かれる。 フォーチュン500の企業の中で、ボードメンバーの女性比率の上位の企業と下位の企業を比べると、上位の企業のほうが明らかに業績がよい。 同じ企業で女性の経営者がいる場合といない場合とを同時に比べることはできないので、代わりにこういった形の統計でも参考になると思う。      しかし、明らかに結果がよい方を選んでいればよいのであれば、だれでもトップになれる。むしろ、結果が不透明な中で状況判断をするのがトップの役目である。 <佐々木> 自分が幸せになるためにこうしたい、と思って行動すれば、結果は必ずついてくる。 以上がお二人のお話でした。 対談というよりは、交互にこれまでの経験から思いを述べられた形になっていますが、佐々木さんのモノカルチャーとダイバーシティの対比の話辺りでは内永さんがかなり頻繁にうなずきながら聞いておられて、同じ思いを持っていらっしゃるようでした。 短い時間のためお二人の豊富な経験から繰り出される思いのほんの一部しか聞けなかったという印象が強く残りましたが、共通しておっしゃりたいメッセージ、つまり自分で自分の仕事を管理し、やりたいことは自分の意思でやり通しなさい、ということはしっかりと伝わりました。 ご参考:「内永ゆか子さん:スペシャルインタビュー」]]>

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